骨組みしかない現場に鍵をかける理由

向かいの建物が壊されて、半年前から新築工事が始まっている。
最初の頃は、私も物珍しくて見学していたが、寒くなってきたので、外にはあまり出なくなった。

鉄骨が運ばれて、骨組みができて、沢山の機材や材料が運ばれてきた。
2階建ての建物全体が、黒いシートで覆われるようになってからは、中がどうなっているのかさっぱり分からない。

そのうちに、簡易なフェンスが作られた。
夕方6時位になると、建設会社の人がガラガラと音を立てて周りを囲い、鍵を掛けて帰るようになった。

今朝、まだ私が寝ていると、表が騒がしい。
窓から見ると、鍵の番号が解らないらしく、職人さんたちが数人で大声を出している。
私は表に出て、「番号が解らないなら、いくら騒いでも無駄でしょう!みんなまだ寝ているのだから、静かにして」と叫んだ。

しばらくすると、番号を知っている人が走ってきて、職人さん達が中に入れるようになった。
まだ建設中なのに何故、鍵を掛けるのかと聞いたら、最近、建設資材の盗難事件が多いので、鍵を掛けるように警察から指導があったそうだ。
あんな重い資材を、どうやって盗むのだろう。物騒な世の中になったものだ。