笑顔の後ろに見えていた本心

妹が風邪をこじらせて入院した時、病院が近いこともあって、姪が私の家にやって来た。
彼女は、いつも冷静で、その時も微笑んでいた。
反対に、傍に立っていた旦那さんは、初対面に近かったのに、挨拶もしないで憮然とした態度だった。

その日から私は毎日、妹の病室を訪れた。
氷嚢に氷を詰めていると、向こうの方から、姪が「手伝おうか?」と声をかけてきた。
氷嚢を渡す時に、ふと私の指が触れた時、彼女は顔をしかめた。

次の日、病院のエレベーターに乗ろうとした時、ちょうど下から上がって来た姪夫婦に出会った。
姪は、こぼれるような笑顔で、私に近ずいてきた。

でも、後ろに立っていた旦那さんは、私を怖い顔で見ていた。
普段、私の悪口を言っている証拠だ。